ヘボンさん

 政府は16日の閣議で、ローマ字の表記方法について、現行の「訓令式」から、現在、実際に世の中で広く使われている「ヘボン式」を基本とするルールに変える内閣告示を22日に出すと決めたそうです。文化審議会が8月にヘボン式を基本とするなど新たな表記ルールを文部科学相に答申していたそうです。

 約70年前に出された1954年の内閣告示による「訓令式」では、母音と子音を規則的に配置したものであるのに対して、実際に世の中で使われているのは英語の表記に近い「ヘボン式」です。

 ヘボンは人名で、米国長老派教会の宣教医であるJames Curtis Hepburn・・・女優のAudrey Hepburn(オードリー・ヘプバーン)と同じHepburnなので、本来はヘプバーンですが、本人が日本における名義として用いたことで彼固有の表記としてヘボンが定着して、当時の横浜では親しみを込めてヘボンさんと呼ばれていたそうです。

 1859年(安政6年)に宣教医として、妻クララと共に米・ニューヨークから香港や上海を経て横浜に向かい、最初は神奈川宿のお寺に住んで、神奈川施療所を設けて医療活動を開始したそうで、生麦事件では負傷者の治療にあたった経験を持っています。1863年(文久3年)に横浜居留地で男女共学の「ヘボン塾」を開設し、そして日本語を英語で説明した辞典である「和英語林集成」の作成を手掛けて、日本初の和英辞典である「和英語林集成」を出版しています。

 その「和英語林集成」に用いたのが、「ヘボン式ローマ字」となったわけです。この辞書の完成後にヘボンは、宣教師らとキリスト教の正典である新約聖書の翻訳を始めたり、明治7年には横浜第一長老公会(現在の横浜指路教会)をつくるのに尽力したり、ヘボン塾をもとに明治学院を設立し、また医師として横浜の近代医学の基礎を築いたといわれています。妻のクララは、ヘボン塾から女子クラスを設け、それが後にフェリス女学院のルーツとなったそうです。

 現在の政府の公式なローマ字表記法は、1954年(昭和29年)内閣訓令第1号及び内閣告示第1号の第1表が示した「訓令式」になるので、国語教科書ではずっと「訓令式」ですが、実際に世の中では、ほぼ「ヘボン式」でした。昨日・12月16日の文部大臣の記者会見で「ローマ字はヘボン式を用いる」という発言から、ヘボンさんのことをあれこれ思い出しました。

 ヘボンさんは横浜を中心に活躍したので、神戸とはご縁がなかったです。神戸には、会衆派と長老派そしてオランダ改革派などが加わった無教派的な組織北米海外伝道組織のアメリカン・ボードから派遣されたグリーンやギューリックが活躍して、グリーンは摂津第一公会(神戸教会)の設立に尽力して、その後は横浜でヘボンさんと共に新約聖書翻訳に取り込んだようです。横浜第一長老公会は長老系となり、摂津第一公会は会衆派となった経緯があり、アメリカン・ボードの超教派的なエキュメニカルな教会設立の最初の目標は、一部はユニオンチャーチとして現在も続いていますが在日外国人プロテスタントの英語による超教派的教会のような感じで、結果的に日本では、明治初期の時点では実を結ばなかったことになります。

 先週の木曜以来のジムでのトレーニングでしたが、特に負荷を軽くすることなくトレーニングをしました。rsんニングマシンでは、今まで2分ごとにジョギングと競歩とのインターバルでしたが、今日はジョギング4分と競歩2分とを交番して、計30分ぐらい、それほど心拍数は上がることはなかったです。6日ぶりの筋トレで、心拍数が上がるかと思ったのですが、1時間51分のトレーニングで運動消費カロリーが717kcal、平均心拍数が128bpmでしたので、それほど心肺機能への負荷も高くなったようで、5日間のトレーニングお休みで、体力が落ちていなかったので、ホッとしています。

垂水駅西口に新しいパン屋さんが今日オープンのようで、開店前の行列が出来ていました。

 夕食前までの今日一日の運動消費カロリーは1054kcalで、エクササイズタイムが138分(2時間18分)、歩数が13971歩でした。

itsumi
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