ルミナリエ(その2)

 今年、大震災があった台湾の話で、海外からの観光客が激変し、特に今年の年末・年始休暇は(台湾自体は旧暦の正月を盛大に祝っていたように思うのですが・・・)Y2Kの絡みもあってか、観光客
がひじょうに少ないそうです。そんな中で、日本からのある高校の修学旅行が予定通りに、この12月に来る(来た?)という話が、歓迎の象徴として大きく取り上げられているいるそうです。「復興」にとって、なによりだと、私も思いました。

 神戸の高校でも、来年の修学旅行を、急遽、台湾に変更しよとした学校があったのですが、結局は、今から変更するには、全員の生徒の保護者の同意や、いろいろな面で時間がないとのことで、断念したそうです。「復興」を自らの問題として共有しようとの、生徒会や教師サイドからの提案だったそうです。

 地元の人間の一人として、多くの人が神戸を訪れて欲しいと思います。もっと云えば、観光客としてお金を落として欲しい(神戸でお金を使って欲しい)と思います。なによりの復興の一助になると思います。

 特に、震災後の大火の被害をも受けた神戸・長田区の「菅原市場」や、倒壊家屋が多かった神戸・東灘の「酒蔵の街並」の辺りの小さな商店でお土産や煙草などの買い物をして、食事をして、・・・・です。

 意識する・しない、ハード面・ソフト面にかかわらず、とにかく「関わりを持つ」ということが「復興」の第一歩ではないかなあと、個人的に思います。

 * * *

 昨晩、ルミナリエに行きました。もう、かなり遅い時間だったので、それほど混雑しておらず、「ゆっくり」とはいきませんでしたが、モミクチャにされることなく楽しむことが出来ました。写真も、36枚撮1本分撮りました。

 年々、規模が小さくなっているようにも思います。神戸の復興の光がほんとうに輝き始めたときに、ルミナリエの輝きは、復興の光の中に埋もれてしまうかもしれません。ルミナリエの輝きが不用になる時が来るのか、或いは、ルミナリエの輝きが復興の光の中で、また違った輝きをするのか、私にはわかりません。
 Dec15,1999

itsumi
信仰を巡っての断片