あれから29年・震災のつどい

 29年前の1995年1月17日、午前5時46分、兵庫県南部地震が発生しました。そして、この地震によって発生した大規模な震災が「阪神・淡路大震災」と呼ばれています。

 震源地は明石海峡で、震源地から3km離れた処で被災したことになります。実際には断層に沿って神戸の市街地と淡路島で甚大な被害がありました。震災のあった時刻に市役所南隣の「東遊園地」で「1・17のつどい」があり、今年も参列しました。

 西明石発の上り一番電車、この電車に乗るのは、「1・17のつどい」の時、それと新神戸発の東京行の朝一番の新幹線のぞみに乗る時ぐらいです。

 三ノ宮駅で、「1・17のつどい」に向かう人が一斉に降りて、神戸のメインストリート・フラワーロードをぞろぞろと会場の東遊園地に向かいます。

 東遊園地の南隣にある神戸関電ビルが、部屋の照明を使って「1.17」の数字を映しています。これまで年末に開催されていたルミナリエが、1月19日からなので、ルミナリエのライトアップのモニュメントが準備されていました。

 竹灯篭のロウソクに、次々と点火しています。

 竹灯篭には、それぞれ文字が書かれています。

「絆」「心」「生」「希」「仲」・・・願いが込められた竹灯籠に次々に火が灯されて・・・

 何年か前から、竹灯籠に併せてガラスキャンドルも灯されています。

 午前5時46分が近づき、竹灯籠の前にしゃがんで・・・

「光」「愛」「祈」「心」・・・

 午前5時46分、会場の照明は消え、灯篭のロウソクの光の中で黙祷、その後も竹灯籠えを見つめる姿が・・・

 ボランティアの方も多く、消えかけたロウソクは、次々と取り換えて、火を灯して、絶えないようにしています。

 震災の後に生まれた世代の姿も多く、高校生のボランティアの姿もあります。

 朝早い時間なので、交通の便の関係で、5時46分を過ぎても、次々に参列する方がいらっしゃいます。

 1月17日は、いつもより早めに家を出て、出勤や登校前に東遊園地に立ち寄る方もいらっしゃるようです。

  まだ辺りは暗く、会場を後にする人と、新たに来られた人とが交差するようになりました。

 「信」「和」「永」「天」「死」「幸」「進」・・・いろいろな思いが交差しているのを感じます。

 東遊園地にはたくさんの人がいますが、暗闇の中、灯篭の灯りだけが輝き、静かです。

 テレビ局の中継場所です。それぞれの局の朝のニュースの合間に、ここでアナウンサーがレポートします。この時は、何処の局も中継をしていませんでした。

 インタビューを受ける姿、生中継だったかもしれません。

 東遊園地に向かう人とすれ違いながら、フラワーロードを駅に向かいました。三ノ宮駅の下りホームから、東の空が明るくなるのを眺めながら、自宅に向かいました。

 朝4時半ごろに家を出て、帰宅したのが7時、往復を含めて約2時間半でした。今年は朝ご飯を食べて出掛けたので起床は3時半でした。