明石の浜~早春の散歩 March,2024

 3月16日は朝から快晴で、午後から明石市民会館での演奏会を聴く予定だったのを、早目に家を出て、早春の播磨灘を望む明石に海岸の散策をしました。

 早春の散歩の出発点はJR神戸線・西明石駅です。新幹線の乗り換えや、新快速の乗り換え等、たまに利用することがある駅ですが、改札を出た記憶が思い出せないです。

 西明石駅には駅構内の跨線橋が東西に2つあり、西側の跨線橋が新幹線との乗り換え通路となり、表玄関的な西口となっているようです。ただ駅の北側になって、南側の海岸方面へ行くには東口になるようで、もう一度ホームを通って東側の跨線橋に向かいました。

 東口は、なんとなく庶民的な感じがします。今では見掛けることがなくなった対面式のKIOSKの店舗がありました。以前は神戸の主要駅のホームにもありましたが、久し振りに見ました。

 南出口から海岸方面への通り、なんとなく昭和時代にタイムスリップした感じです。東口は国道2号線に近く、新幹線の改札があり、駅ビルもあり、バスターミナルやホテルもありますが、駅すぐに、最近ではあまり見かけなくなったダイエーの店舗がありました。

 個人商店のような店も通りの両側にあり、不二家の店舗も久し振りに見ました。

  昔ながらの個人店舗が並び、昭和時代の駅前のような光景が駅前にありました。

 川重明石工場の西口がありました。川重明石工場の正面口は、国道2号線に面して、和坂の交差点近くにありますが、明石駅からだと数百メートル以上ですが、西口だと西明石駅から百メートルちっとぐらいです。ただ工場が広大で、正面口と西口との東西方向に400メートルぐらいありそうです。川重関連の会社もあちこちにあるので、明石駅東口は、通勤してくる人が多く利用する駅でもあるようです。

 山陽電車の線路を超えて、旧浜国道・県道718号線を超えて、海岸線沿いの県道554号線・姫路明石自転車道線へ出ました。この辺りは、明石市の「浜の散歩道」にもなって、海岸線沿いにウォーキングやジョギングを楽しむ人も多いです。此処はいつも自転車で走り抜けるのですが、「浜の散歩道」を歩くのは・・・おそらく20年以上遡るぐらい前から久し振りです。

 自転車でよく通るので、見慣れた風景ですが、歩いていると、ふと良いなあ~と思う光景を目にすれば、すぐにレンズを向けることが出来るのが便利です。砂浜の向こうに広がる播磨灘の海、そして春霞がかったような感じの淡路の島影を見ていると、春本番のような錯覚に陥ります。

 砂浜から数十メートル離れていない処を、釣り船のような船が行き過ぎます。もう少し沖には海苔の養殖場が広がっており、その手前側を走り抜けていきます。

 THE FANTASTIC BURGER(T.F.B),海を眺めながらハンバーガーが味わえる店で、夏場は行列が出来る人気店です。

 もぐり船、久々に全国一の海苔の生産となった兵庫県の中で、もっとも海苔の養殖が盛んなのが、明石・林崎沖のようで、海苔の養殖場で、要則の網の下にもぐって海苔を採収するのが、このもぐり船です。

 林崎・松崎海岸、夏場は海水浴客で一般になり、春から秋にはバーベキューを楽しむ姿も多い砂浜。早春の砂浜は、まだ人影がほとんどありません。

 明石の海岸線は、東側の明石川以東と、西側の南二見以西を除いて、漁港部分以外は砂浜になっており「ウミガメが産卵する砂浜」となっています。ただ、最近はウミガメの産卵のニュースはあまり聞かなくなりました。

 林崎漁港と林崎・松崎海岸の間には、海産物の加工工場が広がっています。「マルハ」の旧・大洋漁業は、明治時代、この林崎が発祥で、丸の中に「は」の字の「マルハ」は林崎の「は」だそうで、今のマルハニチロです。

 林崎漁港には、幾つかの神社や社・祠が点在します。そして明石川を挟んで左岸の明石浦漁港にも、多くの神社や社・祠が点在しています。

 林崎から明石川の最下流に掛かる大観橋を渡って明石の市街地へ。この辺りは旧浜国道が、西国街道だった処で、往時は明石の港に近く、もっとも賑やかだったようで、西国街道沿いは「本町」という町名になっています。今は、100メートルほど北側の国道2号線の北の駅前が、明石の繁華街の中心になっています。本町は古い店ばかりの印象がありましたが、久し振りに歩くと、新装の店舗も幾つかありました。

 おそらく昭和時代から続く、古くからの店も多いです。今では珍しくなったミシンの専門店、その横には昔ながらの自転車屋さんです。

 明石海峡大橋が出来るまでは、淡路とのフェリー乗り場の近くのこの辺りは、賑やかでしたが、その中の玉子焼(明石焼)の「きむらや」は人気店で、いつも待ち行列があります。

 更にフェリー乗り場に近い路地には、昔は賑やかだったような面影が残る小さな飲み屋街、明石海峡大橋が出来て、フェリーもなくなって、今は廃墟のように朽ち果てています。

 明石市役所の浜側に岸壁です。ちょうどお昼ぐらいで、播磨灘の海面はギラギラと輝いていました。

 明石市役所です。昨年までは有名市長で、時々全国ニュースでも取り上げられ、また前市長の功績もあって、明石は人口が増えて30万都市の中核市となっています。

 一旦、散策は中断。本来の目的であるレガロ ウィンド オーケストラの演奏会のため、明石市民会館大ホールへ。

 開場前かからロビーでは行列が出来ていました。

 久し振りの明石市民会館、27年前の神戸高専吹奏楽部の定期演奏会以来です。

指揮はクラリネット奏者の新居遥輔さんが客員指揮で、明石南高校から東京芸大へ進んで、レガロウィンドオーケストラでの指揮は今回が初めてだそうです。

 演奏会の1部と2部が終わって、再び散歩を再開です。明石市役所の東には大蔵海岸公園が広がっています。海遊びをしている子供会のようです。

 大蔵海岸の東側は芝生が広がる広場があり、ここでフリーマーケット等の催しや、野外コンサートなどが開催されています。

 大蔵海岸の東側は、歩道橋でJR朝霧駅と結ばれています。この駅にすぐ東に神戸市との市境があり、明石のもっとも東になります。

 2001年の7月、明石花火大会の時に、駅から来た客と会場からの客が合流するこの辺りで、異常な混雑となって群衆雪崩が発生し、11名が圧死、183名が傷害を負う歩道橋事故の慰霊碑です。その後、花火大会は中止のまま、隣接る神戸・垂水の海神社の奉納花火大会も中止されたままです。

 早春の散歩の終点が朝霧でした。

 3月16日の活動記録
・歩数:23、282歩(歩行距離17.58km)
・活動カロリー:1,026kcal
・活動時間:122分