ピアノ協奏曲 – itsumi.net

　チャイコフスキーピアノ協奏曲1番の演奏会を聴きに神戸文化ホールへ行ってきました。

　他のチケットを購入するために文化ホールのプレイガイドへ立ち寄った時に、たまたま見掛けた貼っていたポスター、前から聴きたいと思っていたチャイコフスキーピアノ協奏曲1番の演奏会が近々神戸であることを知り、さっそく追加でチケットを購入しました。

　ソリストを伴う協奏曲は、東京や大阪のホールでは見掛けますが、なかなか神戸では少ないです。その中でも聴きたいと思っていたチャイコフスキーピアノ協奏曲1番でした。

　神戸文化ホールは、今年は開館50周年記念プログラムがあり、この地で半世紀、大倉山の中央図書館や中央体育館、神戸大付属病院、湊川神社の一角で慣れ親しんできましたが、3年後には三ノ宮の再開発ビルに移転するようです。

　開場時刻少し前には、もうエントランスに待ち行列が出来ていました。

　お気に入りの１階中央後寄りで、舞台全体が俯瞰できる座席に座りました。ソリストがいるので、もっと前の方が良かったかな～、或いは2階席の方が良かったかなあ～と思いつつ、そのまま座っていました。

　チャイコフスキーのピアノ協奏曲が特にお気に入りとなったのは、当時発売されたばかりのアルゲリッチ／コンドラシンのライブ盤を耳にしてからでした。レコード芸術か、FMfunといった音楽雑誌に載っていた評を見て、当時住んでいた新潟・長岡の大手通りにあったツモリレコードで、2000円のLPアナログレコードの演奏に聴き惚れて、下宿の部屋で何度も聴いた記憶があります。当時39歳のアルゲリッチの迫力ある演奏で、その後もアルゲリッチのLPやCDを買うことが多いです。今日の演奏会では、河内仁志さんという41歳のピアニストでした。

　チャイコフスキーのピアノ協奏曲はテレビやネットの動画配信で演奏に接することはありましたが、実際の演奏会では舞台全体を見渡せるので臨場感があり、部屋の小さなスピーカで聴いていては味わえない迫力があり、演奏を堪能できました。

　演奏が終わって、休憩後はオーケストラだけでのチャイコフスキー交響曲4番ですので、ソリストの河内仁志さんへの小さな女の子からの花束贈呈があり、その後にピアノソロでのアンコール、シベリウスの「ロマンティックな情景」、ゆったりとしたピアノ小品で、ピアノのソロを大ホールで静かに聴くのも、また良いなあ～と聞き惚れていました。ピアノからの距離が十数メートルはあり、大きなウッディーのホールに観客がほぼ満席状態で、良いリスニング環境でのピアノのゆったりとした音の響きが心地よかったです。

　指揮者の井上勝義さんが足が悪いので座っての指揮。演奏が終わってもそのまま舞台に残って、短いトークの後に、アンコール演奏をしました。アンコールではピアノのソリストも舞台脇のピアノで演奏に加わりました。

　大ホールの扉を出た後の雰囲気も好きです。

　中央体育館、楠公さんを横を通って、多聞通り（国道28号）を地下通路で、JR神戸駅に向かいました。

＊

　昨日はJR元町駅で降りで、元町商店街から神戸港のメリケンパークからハーバーランドを散策しました。元町駅の西口辺りから東側は時々通りますが、西側はあまり歩くことがありません。古くからの地元・神戸の店が少なくなって、ドラッグストア等が増えています。その中で、新しい古書店を見つけて、しばらく店内を探検しました。

　国道2号線を渡って、昔は賑やかだった中突堤中央ビルを通って、ポートタワーの北側のスペースで猿回しをしていました。半月ほど前に楠公さんの境内で猿回しを見ましたが、道具は同じようですが、猿回しの人は違う人でした。

猿回しの短い動画をYouTubeにupしました。

猿回しメリケンパーク・神戸港
 https://youtu.be/jar1aI1dOPA

　メリケンパークの西岸壁、以前は中突堤という、内海航路の発着で賑やかな波止場で、淡路、四国、九州、そして奄美諸島への航路の船の出港前は人がいっぱいだった記憶があります。淡路・四国への連絡橋が出来て、フェリーと飛行機の利用が増え、メリケンパークの先端に出来たターミナルから主にクルーズ用の観光船が出発のみとなってしまいました。