オーケストラ・クラシーク演奏会

 昨日の午後、 神戸文化ホール・中ホールでのオーケストラ・クラシークの演奏会を聴きにいきました。

 オーケストラ・クラシークの第14回定期演奏会で、『 シリーズ【ブラームスをめぐる音楽】第2回「ブラームスへの道」 』とのことで、前回の演奏会から順番ブラームスの交響曲を1番から順番に取り上げているようです。

 昨日の演奏会の曲目は、
・モーツァルト、歌劇「イドメネオ」序曲
・シューベルト。交響曲第8番 ロ短調「未完成」D759
・ブラームス、交響曲第2番ニ長調 op.73

 指揮者が以前の同僚で、数年間、同じ職場でした。違うオーケストラの指揮でしたが、3~4回演奏会を聴きに行っていました。今回は久し振りで、オーケストラ・クラシークの演奏会での指揮は初めて聴きます。

 震災の年の7月に神戸朝日ホールでの神戸市民交響楽団の「復興祈念コンサート」を聴いたことを思い出し、その時に書き綴ったものを探しました。

『 壇上の一つの席にviolaが置かれ、花束が添えられていました。
 最後のブラームスのニ長調交響曲(2番)の最後の音をオーケーストラが奏でた後、何人かの演奏者の顔に、汗にまじって涙が流れるのを見ました。その汗を、その流れる涙を心から尊いと感じました。

 喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。
   Romans 12:15 
 

 「海の蒼さ」をオーケストラの奏でる<響きあう音>の中に感じました。そしてそのひとつひとつの音を奏でる演奏者のひとりひとりの<人の辛さ>に思いが及んだとき、響きあう音(symphony)に響きあう心(sympathy)が重なり、そして私に迫ってきました。

 外は雨が降り続いていました。演奏会場を後にした私にとって、その雨はまさしく涙雨でした。

 彼らは涙の谷を過ぎるときも、そこを泉のわく所とします。
   Psalm 84:6 
』(July2,1995)

 29年前の復興祈念コンサートの時も、最後は同じブラームスの2番だったようです。

 最初が耳慣れたモーツァルトの歌劇イドメネオ序曲、軽快な演奏で、その次がシューベルトの未完成交響曲。有名な曲ですが、自宅でもCDを久しく聴いておらず、新鮮な気持ちで聴きました。第2楽章の静かな調べで、弦楽器の演奏と管楽器の演奏との響きが良かったです。特に木管楽器の響きが良かったです。未完成交響曲と言われるように2楽章までしかない曲です。美しい第2楽章の続きがあったのに楽譜が散逸していれば、どんな第3楽章と第4楽章が続いていたのか?演奏会のプログラムに書かれていた解説には「2楽章までの完成度の高さゆえに本人が満足した」というのが最近の解釈ということが書かれていました。

 15分の休憩の後はブラームスの交響曲第2番、静かな第2楽章と第3楽章が、うっとりと聴き惚れました。第2楽章はチェロの聴かせ処が冒頭にあって、ファゴットの音が聴き心地が良く、管楽器の演奏が続く箇所が印象的でした。そして第3楽章も管楽器の音をずっと追ってしまいした。木管楽器のやさしい音と金管楽器の華やかの響きのコンビネーションが心地良かったです。そして第4楽章の最後は、華やかで迫力ある演奏と指揮でした。

 プログラムでは、コンサートマスターの表記になっていましたが、女性でした。コンサートミストレスは、今はもう使わないようです。

 指揮者のトーク、後から入場した人にはプログラムが手渡せなかったそうで、途中からの入場者も結構多くて、確かに中ホールの座席がほぼ埋まっていました。予想をかなり上回った入場者だったようです。

 アンコールは、メンデルスゾーンの真夏の夜の夢から、文化ホールを出ると雨が降っていました。29年前の復興祈念コンサートの時と同じブラームスの2番と冷たい雨・・・

itsumi
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