早春の播磨灘

 昨年の桜の開花は、東京が3月14日で横浜が3月15日、そして神戸は3月24日でした。今年は風がまだ冷たいですが、昨日は晴れて、お昼前には寒さも緩んで春らしくなったので、午後からサイクリングを愉しみました。2月12日以来、一か月ぶりです。

 舞子公園から国道2号線沿いを走って大蔵海岸、ここまで約5km、お気に入りのベンチで休憩。舞子公園からの明石海峡大橋が真正面に見えて、そして淡路の島影も一望できるロケーションです。

 大蔵海岸の西の端に「日本標準時子午線」のマークがあり、この南は防波堤でテトラポッド、そして播磨灘の海になるので、本州最南端の子午線のマークになります。

 明石の市街地を走り抜けて、明石川の大観橋を渡って、河口付近右岸の桜並木ですが、まだまだ蕾は堅いです。今年の桜の開花は、まだ先のようです。

 明石川河口から少し西へ行くと旧・林村になり、旧・明石城の船上城があった港町です。キリシタン大名だった高山右近が明石6万石を治めていた時には、この林崎漁港は国際港だったそうで、堺の港に出入りする海外の船が、ここの港にも寄港していたそうです。今は漁港で、海苔の養殖用のもぐり船が停泊しています。この船は、沖合の海苔の養殖網の下に潜り込んで、海苔を収穫する専用船です。

 明石川の大観橋西詰から、県道554号姫路明石自転車道線となり、江井島までは明石市の「浜の散歩道」が続きます。春から秋には、散歩をする人、ジョギングをする人、そしてサイクリングの自転車で、早朝は賑わいます。防波堤の南は砂浜があって、そして播磨灘の海。北側は屛風ヶ浦になっているので、数メートル以上の段差があり、その北に住宅地が広がっています。

 林崎海岸のすぐ沖には、兵庫県で最大規模の海苔の養殖場が広がっており、ちょう1隻のもぐり船が、海苔の養殖網の下にもぐっていました。

 今期は、兵庫県が久し振りに海苔の収穫が日本一となりました。ただ、この沖合で、ちょうどこの時期には例年でしたらイカナゴ量が最盛期を迎えるのですが、数年前から不漁続きで、今年は3月11日の1日だけの解禁でした。残念ながら垂水の魚屋さんでイカナゴが並び、それを求める行列の光景を目にすることはありませんでした。

 午後2時前になって、気温も上がり、海岸沿いに続くサイクリングロードを気持ちよく走り抜けました。

 江井ヶ島海岸、自宅から約15kmの距離です。久し振りのサイクリングなので、無理をせず、ここでUターンしました。真正面が明石海峡ですが、春霞で明石海峡大橋が写真では、ほとんど写っていません。

 「浜の散歩道」沿いに明石原人・腰骨発見地があります。以前は金網がなかったのですが、十数年前に金網で中に入れなくなっています。

少し東には、アカシゾウ発掘地の石碑があり、こちらは整備されています。

 舞子公園の戻ってきたのが3時過ぎ、西へ傾いた陽光が、播磨灘を金色に輝かせていました。

 久し振りのサイクリングで、休憩や買い物時間を含めて3時間10分で、走行距離が35.47km、消費カロリーが929kcalでした。平均脈拍数が112bpmだったので、身体への負荷は、それほど高くなく、良い感じの有酸素運動になりました。

 サイクルコンピューターでは、実際の走行時間が1時間56分で、平均走行時速が17.7km/h、スピードはそれほどゆっくり目ではなかったですが、走行が約2時間で休憩が約1時間で、休憩時間が長かったようです。(スマートウォッチの記録では、休憩時間も含めてのトータルの時間を元に平均時速を算出するので、11.2km/hとなっています)

itsumi
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