春分

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 寒の戻りで荒れた春分の日です。

 二十四節気では、立春から雨水、啓蟄、そして春分と4番目になります。なんとなく3月21日というイメージがあって、遡って暦を振り返ると、3月21日が春分の日であったことの方が多いようで、昨年も一昨年も3月21日でした。でも、今後は3月20日が春分となることが多いようです。

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 太陽の年周運動を天球上で表したものが「黄道」で、この「黄道」が「天の赤道」と天球上の2箇所で交わっており、天の赤道を南から北へ横切る点が「春分点」というそうです。今年はそれが日本標準時(JST)の2024年03月20日(水) 12:06、今日の正午過ぎになるそうです。

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 地球の地軸(自転軸)は、太陽の周囲を公転する軌道面の垂線から23度26分傾いているので、1年間(公転軌道上の一周)で2回、地球の自転軸と垂直に太陽光が地球を照射することになり、つまり赤道上では正午に天頂に太陽が位置することになり、それが春分と秋分になります。

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 天空上の赤道(celestial equator)は、地球の赤道面を天球にまで延長したもので、自転軸と垂直な平面が天空と交わる線(円)になります。そして黄道(ecliptic)は、地球が太陽の周囲を公転する軌道面と天空とが交わる線(円)になります。そして天の赤道を南から北へ横切るのが、今日・春分の日ということだそうです。高専の時に物理と化学の履修だけで、その後、大学でも地学に関する授業の履修がなく、このような教養的な宇宙の知識に欠けているので、今頃になって調べています。

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 天球上の領域として、天球上をある程度の面積をもった領域に区分したのが、国際天文学連合(IAU)が定めた88の星座で、境界線が定められています。

IAU and Sky & Telescope magazine (Roger Sinnott & Rick Fienberg) – [1], CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15412178による

 縦横の線が、赤経・赤緯の線で、真ん中の白い領域が「うお座」(pisces)になり、図中の青い線が「黄道」になって、「黄道」が天空上の赤道(赤緯・0°)と交わるのが「春分点」で、今年はそれが、今日の正午過ぎになります。

itsumi
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