明石フィルハーモニー管弦楽団

 明石フィルハーモニー管弦楽団の第34回定期演奏会を聴きに、明石市立市民会館に行ってきました。

 曲目は、
・フンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
・ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番
・ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」

 この3曲のプログラムで、指揮は松井隆司、ヴァイオリン協奏曲独奏は田村咲葉です。田村咲葉は神戸・葺合高校から東京芸大に進学して今年1年生です。

 開演が14時で開場が13時15分で、市民会館に着いたのが13時半過ぎ、待ち行列があったのかどうかわかりませんが、すぐに入ることが出来ました。

 混んでいたら2階席へ行くつもりでしたが、それほど席は埋まっていませんでした。

 ほぼ中央で、後ろから数列目の席に着くことが出来ました。真ん前の座が空いているところを狙って、幸いその後、その席は誰も座りませんでした。

 開演前に指揮者のプレトークがありました。芝居では前説の経験はありますし、司会者がいる場合は、演奏前の説明の経験はありますが、それは開演後に司会者がステージ脇に現れるパターンです。開演前に指揮者が一人で現れて、ステージの真ん中でのトークは意外でした。

 1曲目の「ヘンゼルとグレーテル」序曲 は聞き覚えのない曲。フンパーディンクは19世紀末頃のドイツの作曲家のようで、この歌劇「ヘンゼルとグレーテル」以外は、あまり有名な曲はないようです。

 2曲目はブルッフのヴァイオリン協奏曲1番は、ブルッフの代表作のようですが、ヴァイオリン協奏曲だとチャイコフスキーやメンデルスゾーン、それに長大なベートーヴェンが馴染み深く、ブルッフのは聴いたことがあったかなあ~という程度でした。ブルッフのヴァイオリン協奏曲はサラサーテが好んで演奏したようで有名だそうで、指揮者の松井隆司イチオチだそうです。

 何より、ヴァイオリン独奏の田村咲葉が奏でるヴァイオリンが良かったです。4歳からヴァイオリンを始めたそうで、19歳・芸大1年生で既にソロリサイタルの経験をしているとのこと、うっとりと聴き惚れました。市民会館の大ホールで、結構後ろの席ですが、ソロの演奏の部分でも、繊細で迫力のある音が迫ってきました。

 吹奏楽と違って、管楽器と弦楽器が織り成す響きも、自宅のオーディオでは得られない音の響きも堪能出来て良かったです。音そのものも。そして臨場感も、更に迫力も、やっぱりオーケストラの生演奏は良いなあ~と。

 2曲目が終わった後にアンコールで田村咲葉がソロで弾いた曲、すごく良かったのですが、全然知らない曲でした。曲名がわからず、検索のしようがないです。

 休憩を挟んで3曲目がドヴォルザークの「新世界より」で、聴き馴染んだ曲を堪能できました。今まで何度となく聴いた曲ですが、結構金管楽器の演奏が面に出ていることに、今日初めて気づきました。特にフルートの演奏が良かったです。フルート奏者が2人だったのですが、ソロでの演奏や交代で演奏する箇所があり、調べると第一楽章ではフルート奏者の一人がピッコロに持ち替えて演奏していたようで、聴いていて気が付きませんでした。

 50分弱の演奏、第2楽章のラルゴは、ホルンやフルートの音が際立って耳に入ってきたように感じます。

 3曲と、2つのアンコールを入れて、終わったのが4時頃だったので、およそ2時間のコンサート時間はあっという間に終わってしまいました。プログラムに挟んでいたコンサートの案内を見て、会館事務所で弦楽四重奏のチケットを買ってしまいました。

 帰りは大蔵海岸公園の西端に位置する市民会館から、東端に位置するJR朝霧駅まで、海岸沿いを歩いて30分弱でした。朝霧駅の改札に入ると、降りてきた乗客の中にいた前の職場の先輩に偶然お会いしました。

 朝、上着を着て行こうか迷って、上着なしでしたが、自宅に戻った時には汗ばんでいました。1週間前には上着にマフラー、そして手袋をしていたのに・・・走るように春がやってきたような感じがします。

itsumi
blog(つれづれに)