弦楽四重奏 中崎公会堂

 明石の中崎公会堂での弦楽四重奏のコンサートを聴きに行きました。ホールでの演奏会ではなくて、明治時代からある木造の公会堂で、パイプ椅子の客席が百四~五十席程度の室内楽の演奏会でした。

 明石弦楽オペラ会の演奏会で、モーツァルトの弦楽四重奏曲第14番 ト長調 「春」、そしてハイドンの弦楽四重奏曲第76(61)番 ニ短調 「五度」の2曲です。

 会場の5~6分前に到着すると、既に長い行列が出来ていました。開場の2~3分に入場が始まりました。靴を脱いで靴箱に入れて、久し振りに中崎公会堂の中に入りました。

 前回は、記憶があいまいですが中学生の時に明石オーディオフェアが中崎公会堂であった時に一度入っているので、約半世紀前です。中崎公会堂が1911年(明治44年)4月に明石郡公会堂として建設されたので、建設されて六十数年後に一度、そして、さらに半世紀ぶりに今日・・・

 前から3列目で、5~6mぐらいの距離で聴くことが出来ました。

 台の上での演奏なので耳と同じような位置、そして5~6mのところで2丁のバイオリンとビオラ、チェロの、それぞれの弦が織り成す音がストレートに耳に届いて心地よかったです。コンサート会場ではないので、春の快晴の日曜の午後の明るい公会堂での、モーツァルトとハイドンという古典派の室内楽を楽しむのは、ひじょうに贅沢なひとときのように感じました。

 あっと言う間に2曲の演奏が終わり、アンコールは松任谷由実の「春よ来い」、聴き慣れた曲で、弦楽四重奏への編曲も良かったです。

 オーケストラでの演奏よりも、室内楽で、一つ一つの楽器が奏でる音が、目の前で飛び跳ねるように聴くのも良いものだなあ~と感じました。特にチェロの響きは、自宅のスピーカでは再現できない楽器の音が楽しめました。

 このような感じの公会堂、百年以上前なので、音響を配慮した設計でも構造でもないです。

 畳を敷いて柔道や空手の教室をしたり、講演会の会場となるような感じですが、今回のような演奏会も時々開催されているようです。

 中崎公会堂の南側は大蔵海岸公園の西端ぐらいなので、大蔵海岸公園の東端にあるJR朝霧駅まで歩くと、汗ばみました。

 演奏会の前も、明石の海岸沿いを散策したので、夕食前の時点で、今日の歩数が2万3千歩を超えて、17km以上歩いたことになり、運動消費カロリーも散策だけで1000kcalを超えて、エクササイズ時間も2時間半以上になっています。


itsumi
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