未完成

 松方ホールでの管弦楽「ジョワン」の第21回定期演奏会へ行きました。

 昨年の演奏会はネットで申し込んだので、e-mailで今回の演奏会の案内があったので、優待料金でネット予約をしていました。今回はシューベルトの「未完成交響曲」とベートーヴェンの「交響曲4番」それに劇音楽「魔法の竪琴」の3曲でした。

 神戸駅・・・東京からの東海道本線の終点で、荘厳な外形の駅です。神戸市のJR主要駅ではないですが、神戸港というよりも兵庫港(大和田の泊)・当時の県庁所在地だった兵庫町の玄関口という位置付けの場所にあります。東海道新幹線が開通するまでは、東海道本線を走る特急や急行のターミナルで、皇室用の貴賓室があった駅です。

 駅構内も天井が高く、この写真の右側に以前、貴賓室があったそうです。

 会場の松方ホール神戸ハーバーランド内の、神戸情報文化ビル「カルメニ」内にあります。この松方ホール専用エスカレータを上ると松方ホールの入り口に至ります。

 予約した入場券を受け取っていると開場時間となって、待ち行列が次々と松方ホールに入っていきました。

 お気に入りの少し後方でステージを俯瞰する中央の座席に座ることが出来ました。

 シューベルトの「未完成」は、演奏が始まると耳慣れた曲ですが、あまり自宅で聴くことがない曲です。管弦楽の演奏会は昨年12月の第九以来で、7カ月半ぶりです。さすがにステージからの迫力のある各楽器の音が、自宅とはくらべものものにならない音量で楽しむことが出来、生演奏の音に圧倒されました。指揮者からの説明で、未完成交響曲は2楽章で完成してしまったので、シューベルトは第3楽章、第4楽章を敢えて書かなかったというのも、実際に演奏会で聴くと、わかるような気もしました。

 ベートーヴェンの「交響曲4番」は、愛聴CDのカラヤン/ベルリンフィルでは、ベートーヴェンの交響曲4番と7番が入っているのですが、いつも4番を飛ばして7番ばかり自宅では聴いているので、じっくり4番を聴くのは久し振りのように思います。第一楽章の冒頭はモヤモヤした感じでしたが、それ以降は明るい感じの交響曲で、5番や7番とは違うイメージで、新鮮に聴きました。でもやっぱりベートーヴェンらしい曲だなあ~と思いました。

 ロビーの大きなガラス越しにJR神戸支社と川崎造船を真正面に眺めることが出来ます。

 松方ホールの南側に「はねっこ橋」という跳ねる橋があります。この橋が跳ねて、そこを水陸両用のバスが通る設計なのですが、もう水陸両用バスは運行していないようです。

 

itsumi
blog(つれづれに)