演奏会 神戸教会

 パイプオルガンと金管楽器によるスクリーンミュージックの演奏会に神戸教会へ行ってきました。教会のパイプオルガンは、讃美歌の伴奏や前奏等に使われるので、会堂の後部に設置されているケースが多いですが、神戸教会は説教壇の右手に据え付けられているので、演奏を見ることが出来ます。また今回のように他の楽器と一緒に演奏する場合にはパイプオルガンの横での演奏となるので、演奏会としては前にパイプオルガンがあった方が良いです。

 今日はトランペットとユーフォニアムという2つの金管楽器とパイプオルガンとの演奏です。ユーフォニアムという楽器の名前は知りませんでしたが、男性の声域に近い低目の音で、柔らかく温か味のある音色を奏でる楽器で、トランペットとは対照的な音、それにパイプオルガンが加わる演奏会でした。

 第一部はバロック時代の曲、今日は前から3列目ぐらいで、パイプオルガンから5~6mの距離、そしてトランペットとユーフォニアムからは3~4mの距離でしたので、ダイレクトに音を楽しむくとが出来ました。

 アドベントが近いのでクリスマスの曲が多かったです。1週間前の神港教会は、建物も新しくパイプオルガンも大きく、礼拝堂全体に響き渡る感じでしたが、それに対して神戸教会のパイプオルガンは、バロック時代そのままの製法で作られ、そして礼拝堂も歴史を重ねていますが、何より目に前で演奏され、それを至近距離でストレートに聴くことが出来て、ストップの操作の様子や操作音も含めてダイレクトに音が飛び込んでくる迫力がありました。

 第2部は映画音楽、スターウォーズ、タイタニック、ライムライト、太陽がいっぱい、戦場のメリークルスマス、そしてウエストサイド物語・・・半世紀以上前の映画から二十数年前の映画まで、前世紀のスクリーンミュージックの数々をパイプオルガンと金管楽器の演奏という「妙」を楽しみました。

 神戸教会は2階席もある大きな教会で、ルーツは1874年(明治7年)の摂津第一公会となり、西日本では最古級の教会です。神戸ではカトリック教会のルーツが外国人居留地に1870年(明治3年)に設立されているので2番目です。

 現在の会堂は1932年の4代目で、90年を超える歴史があります。

 近くには聖公会(アングリカン)の神戸聖ミカエル教会があり、1881年(明治14年)設立です。現在の会堂は太平洋戦争の神戸大空襲で焼失して、その後1959年(昭和34年)に建てられたものだそうです。

 また神戸栄光教会(プロテスタント)も近くにあります。1886年(明治19年)の設立で、現在の会堂は、阪神淡路大震災で崩壊後に2004年(平成16年)に再建されたものです。

 城下町にはお寺が密集した寺町が形成され、大阪には上町台地に大きな寺町がありますが、神戸は明治維新の開港で急成長した町なので、元町・三ノ宮周辺には教会が多いです。

itsumi
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