Overseas

子どもの頃に、祖父母の家が土間の台所からキッチンにリフォームする時に、土間の片隅から叔父が使っていた当時のポータブルトランジスタラジオが出て来て、もう使わないとのことで貰ったのがラジオとの出逢いだったと思います。いろいろなラジオを聴く中で、AMラジオでも海外の放送が聴こえて、韓国のKBSや北京放送などの東アジアの放送を耳にして心ときめかせていました。その後、ソニーのAM/SW/FMが聴こえる3バンドラジオを買ってもらって、BBC放送のビッグベンの鐘の音、ラジオオーストラリアのワライカワセミの鳴き声、そして南米エクアドルのアンデスの声を聴いた時の感動は今も忘れられません。海外の放送局に放送を受信した報告書を書いて航空便で送るとベリカード(Verification Card)という放送局独自の受信証明の絵葉が返送されるので、それを集めるのも愉しみでした。残念ながら今は散逸して手元に1枚も残っていません。
Overseas・海外と言う言葉に触れると、小学生の時に勉強机に向かってラジオを通して海外の日本語放送を胸躍らせて聴いていた記憶が蘇ることがあります。その後、通信販売で3球式の”0-V-1″という真空管ラジオのキットを買って組み立て、中波と短波の放送を受信したり、通信教育で小学6年の時にアマチュア無線の免許をとり、中学になってからは当時の電信級の免許をとって、アメリカの東海岸とモールス符号で交信出来た感動も、私にとっての海外と言う言葉にまとわりつく、今となっては遠くて淡い記憶です。
その後、固定電話回線によるパソコン通信を経て、ADSLでインターネットでつながるようになると、国内と海外の壁はなくなって、無意識に海外のWebサイトにリンクされることもあり、ネット社会では国内と海外がシームレスです。
この正月に、20年以上ぶりに、千葉・柏時代にお世話になった方で、今かカナダに住んでおられる方に連絡をとり、e-mailのやりとりをして、本をお贈りすることになったのですが、海外に荷物を送ったことがないので郵便局で相談すると、書簡と違って航空便で送るのではなくて、モノの場合は通関の手続きが必要とのことで、郵便局のWebサイトではよくわからなかったことも説明していただき、いろいろアドバイスをもらってEMSというサービスを使うことにしました。

EMSとは国際スピード便のことだそうで、送り状と税関告知書は手書きではなくて専用のWebサイトから電子的に登録してデータ化して、それをプリントアウトして送る荷物に添付するそうで、バーコードで番号によって国際的にデータが共有されているようです。さっそくPCで国際郵便マイページサービスに登録して、EMSの手続きをして、郵便局の窓口に持って行きました。

大阪国際郵便局から発送されて、現地時刻で1月23日夜、日本時間で1月24日のお昼過ぎには航空機に搭乗されて太平洋の上空を通過してカナダの国際郵便局に到着して税関に送られています。
ネット社会では、海外のWebサイトへのリンクに対して、シームレスでWeb情報が閲覧できますが、人やモノは、出入国管理や通関検査があって、まだまだシームレスではなくて、歴然と国境が存在することを実感しています。