春霞・花冷え

 昨日からの雨、垂水の海岸から望んだ明石海峡は霧に包まれていました。

 春霞、というよりも濃霧のように、明石海峡大橋の本州側の主塔も半分から上が霧に包まれて見えません。主塔の高さが海面上298mなので、150mぐらいまで。そして淡路側の主塔は霧に包まれてわからず、淡路の島影も霧の中にぼんやりと輪郭がわかる程度です。

 明石海峡を臨む高台には「朝霧」や「霞ヶ丘」という地名があり、春から梅雨の早朝に、海峡が霧に包まれることが少なくなく、海から近い我が家まで、行き交う船の霧笛が聞こえてくることがあります。

 少し時間が経てば、少し視界が開けてきました。

 2日続けて春の陽光と遠ざかっているので少し気温が下がってきました。学生時代によく読んでいた 渡辺淳一の作品に「リラ冷えの街」 という小説があり、文庫本を持っていました。内容は全然記憶にありませんが、リラ冷えという言葉だけが妙に印象に残っています。北海道ではライラックが綺麗に咲き誇る5月下旬頃に、上空の寒気の影響で気温が低くなるそうで、それを「リラ冷え」というそうです。

 昨年は桜の開花が早く、今年も3月下旬には桜が綺麗に咲き誇るような開花予想もありましたが、数日前の寒の戻りで真冬並みの寒さに戻り、そして昨日・今日と春雨が続いて「花冷え」です。

 桜前線も、まだ神戸には来ておらず、桜の見頃は4月に入ってからになるかもしれません。

itsumi
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