元町・神戸

 今乗っている車、この7月で15年となります。コロナ禍の前に買い替えを検討していて、担当の方から、ちょうどメジャーのモデルチェンジがあるので、もう少し待って新しいモデルにするか、それとも古いモデルが値引きになるというような話を聞きながら、コロナ禍で、いろいろな自粛が始まって、あまり車に乗らなくなったこともあって、そのまま車検を2度通したことになって、さすがに前回の車検では、これが最後で次は買い替えと思っていたのですが、車の調子も良く、そのままの乗り続けて、ついに車検が目前となってしまい、結局、車検を受けることになりました。この車での車検は、ほんとうにこれが最後の最後のつもりです。

 今日は事前の点検で、車検の見積もりをしてもらうために兵庫区・上沢のディーラに車を預けて、点検が終わるまでは、神戸の街をブラブラすることになりました。久し振りに神戸高速鉄道に乗ります。この大開駅は、阪神・淡路大震災で駅が崩壊して、上の大開通り(国道28号線)が陥没したので、他の神戸高速の駅に比べて若干新しいですが、それでも二十有余年の歳月が経っています。

 元町の「大丸前スクランブル交差点」子どもの頃には、スクランブル交差点は、此処しか知りませんでした。以前は東西の西国街道が鯉川の流れを渡る場所で、明治初期には、居留地の西の端が鯉川で欧米人の商館や住居などがあり、この西側は雑居地となって、それが現在の南京町という中華街を含む地域でした。今は鯉川が暗渠となって鯉川筋という南北の通りとなり、東西には旧西国街道に三宮中央通りが加わった交点で、三ノ宮のフラワー通りのセンター街前からJR三ノ宮駅あたりの阪急百貨店前と共に、賑やかな場所です。平日のお昼なので人通りもまばらでした。

 つい、いつもレンズを向けてしまうトアロードという南北の通りにある、長さよりも幅が極端に大きな横断歩道です。いつもは北から南に向けて撮るのですが、今回は広角にして、神戸の背後に迫る六甲山系を入れた構図にしました。三ノ宮神社とJR高架の間になり、山手幹線から旧西国街道までは南向きの一方通行です。

 幅の広い交差点の北には、県道21号線を挟んで北側にJRの高架があり、高架下商店街が連なっており、外側の歩道沿いにも店舗があります。三ノ宮神社のすぐ北の辺りに、初代の三ノ宮駅があったようで、この辺りになります。生田川が埋め立てられて、その川筋が「滝道」という道路になり、阪神電車のターミナル駅や市電の駅、百貨店が出来て神戸の新しい繁華街となったので、高架化の時に現在の位置に移転して、鯉川筋の西側に新たに元町駅が出来た経緯があります。

 元町をブラブラして上沢のディーラに戻って見積もり額を訊くと、最低限ぎりぎり車検を通す見積もりが思ったより安かったので、車検を通して、この車に乗りながら、この数か月で次の車を決めることにしました。

itsumi
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