江井ヶ島36km

猛暑が続いていたので、自転車は近場の移動ばかりでしたが、久し振りに播磨灘沿岸を西に向かいました。3連休初日の朝、舞子海岸から眺めた海峡景色です。2つの台風が太平洋沿岸を少し離れて通過している余波なのか、風が少しあって曇りがちの明石海峡です。岸壁では釣りを楽しむ人が並んでいます。

大蔵海岸を経て、明石の街を走り抜けて、大観橋で明石川を渡って、林崎漁港。目の前の明石海峡の明石だこ用の蛸壺が積み上げられていました。蛸壺の発祥は、どうも明石らしいです。

林崎松江海水浴場、猛暑で久し振りに来ると海の家は既に撤去されて、秋の朝の砂浜・・・静かでした。

明石市は、最東部と最西部を除いて、点在する漁港以外は、ほぼ砂浜が続いて、砂浜沿いに「浜の散歩道」という県道554号姫路明石自転車道線が続いています。サイクリングロードとしては、狭くて曲線も多く、南側は砂浜ですが、北側は屏風壁のようになって見通しが悪い区間もあって、散歩やジョギングする人もいるので、それほどスピードを出すことはできませんが、播磨灘を横目で眺めながら潮風を浴びて走ることが出来るので、お気に入りのサイクリングコースです。

江井ヶ島海岸です。遥か東に、明石海峡と、かすかに架け橋が淡路の島影との間に望むことが出来ます。椰子の木が並んだ景色を入れた構図で、つい同じような写真を撮ってしまいます。

江井ヶ島周辺には幾つか酒蔵があり、神戸の灘五郷の影響を受けて江戸時代から酒造りをしていたようで、明石・魚住には「来楽」の茨木酒造、江井ヶ島には「赤石」の太陽酒造、大蔵海岸に移転した「明石鯛」の明石酒類醸造、それと「神鷹」の江井ヶ島酒造です。以前は林崎にも酒蔵があったのですが、今はなくなっています。また「空の鶴」の西海酒造が海岸から離れた処にあって、行ったことがないです。
江井ヶ島酒造は、日本酒の神鷹とともに、大正時代からウイスキーを製造しています。資料館があるのですが、いつも自転車で通り過ぎるだけで見学したことがないです。朝ドラの「甘辛しゃん」のロケ地として使われたそうです。

江井ヶ島にある県道380号と自転車県道との接続点です。正確には江井ヶ島海岸の数百メートルは、県道380号と自転車県道554号とは並行して重複しないのですが、浜の散歩道の西端となる此処に自転車県道の小さな標識が立っています。明石海峡を貼池に入れた構図です。ここは眺めが良いので、3年前のドラマ「あなたのブツが、ここに」のロケ地となって、実際にはバス停がないのですが、バス停で待つシーンで使われていました。

明石の街中、寺が並ぶ寺町のような一角の日富美町に明月湯という銭湯があり、朝から営業していました。どうもこの時期だけ特別のようです。スーパ銭湯や日帰り温泉にはよく行きますが、街中の銭湯に入ったのは・・・記憶を辿っても40年前の新卒で本社研修を受けていた時に寮の風呂に飽きて、近くあった銭湯に一度行ったことが思い出されただけです。

明月湯の前には親鸞像がありました。天正年間に空円上人が開祖の浄土真宗本願寺派の正徳寺があり、その門前に親鸞が立っています。正徳寺の北隣には天台宗の実相院、同じく天台宗の善楽寺、その西には浄土宗の無量光寺があり、源氏物語ゆかりの「蔦の細道」があります。

大蔵海岸は、至る所で立ち入り禁止となっています。20年以上前に砂浜陥没事故があったのですが、この辺りは埋立地で、明石海峡の潮の流れが速いためか、岸壁の下の土砂が流されて空洞になっているようです。

久し振りに加古川まで行くつもりだっただったのが、途中ににわか雨にあったり、久し振りに少し遠出のサイクリングで、脚力が落ちていたのか、明石・江井ヶ島でUターンしました。36km走行で、運動消費カロリーは1084kcalでした。