ラジオ第2放送

 10月に入って、ラジオではしきりに来年度(2026年4月から)のラジオ放送の編成に関するお知らせが流れます。

 現行のNHKのラジオ放送は、中波のAM放送がラジオ第1放送とラジオ第2放送、それにVHFのFM放送の3波の編成で放送をしています。NHKのラジオ放送は1925年の放送開始時は1波でしたが、1931年に2派となって、それ以来、太平洋戦争での中断はありましたが、AMは2波の放送で、FM放送が普及するまでは、ラジオ第1とラジオ第2の2波のの連動でステレオ放送(立体放送)をしていたこともありました。1957年にFM放送が始まり1963年にはステレオ放送も行うようになって、それ以来60年あまりNHKのラジオは3波体制でした。なおNHKは、ワイドFMには対応しておらず、2028年秋以降も、AMでのNHKの放送は継続するようです。

 2026年4月からNHKのラジオ放送は、AM2波とFM1波から、AMとFMそれぞれ1波の計2波体制になるようで、実質的にラジオ第2放送がなくなって、FM放送と旧ラジオ第1放送へ分散・再編されることになるようです。

 十代の頃、ラジオ第1放送を聴いていた記憶よりも、ラジオ第2放送やFM放送を聴いていた記憶が残っています。最初の記憶はNHKラジオ講座、最初は中学の時に「基礎英語」を聴いて、当時は本屋さんでテキストとソノシートを買った覚えがあります。でも上達しないまま、途中でやめてしまっています。中学2年か3年の時に通信高校講座の「日本史」が面白くて、でも中世の平安時代まで聴いていた記憶は残っていますが、それ以降の記憶がないのでフェードアウトしたかもしれません。

 高専に入学して第2外国語がドイツ語だったので、「ドイツ語講座」も、本屋さんでテキストとソノシートを買った覚えがありますが、これも続かなかったようで、まったく習得できず、単位の取得だけで、その後は、ほぼ使うこともなく、今は独和辞典だけが手元にあります。大学に編入学して、第2外国語をフランス語にして、「フランス語講座」を聴いた記憶はあるのですが、1ヶ月も続かなかったように思います。

 社会人になって、ラジオ付きICレコーダー(ラジオ放送がタイマー録音できるICレコーダ)を買って、「こころを読む」、「カルチャラジオ」、「私の日本語辞典」、「文化講演会」「人間を考える」等々をタイマー録音して、MP3の音声データをウォークマンで聴いたり、入浴しながら聴いたり、枕元で子守歌代わりに聴いて眠りに入っていました。でも一部の番組は既になくなっていたり、縮小されていたりと、良質なラジオ教養番組が衰退しています。2022年度の番組再編の時に、平日の15分間の「朗読」の番組もなくなっています。

 夕食前、自宅のベランダに出ると、夕景が見事でした。

 マジックタイム・・・薄明の日没後の数十分、あるいは日の出前の数十分ほどの間に地平線より下の太陽からの光が西の空の端、あるいは東の空の端を赤く染めて、金色に輝くような光景を見ることが出来ます。

 しばらく西の空で織り成す光のartを堪能していました。

itsumi
blog(つれづれに)