三ノ宮

 年末のコンサートのチケットを入手するために大倉山にある文化ホールへ行くため、JR神戸駅で降りると、駅の西側は駐輪場の工事で多聞通(国道28号)へ行くのに遠回りになるので、地下を通って行こうと階段を降りると行先表示板に「山の手」と「浜の手」と書かれていました。

 神戸の市街地は南側が大阪湾で、北側が六甲山系なのですが、神戸駅は、明治時代に神戸港と大阪・梅田を結ぶ官営鉄道が開通した時に、元々あった兵庫港(平清盛が礎を築いた大輪田の泊)と江戸末期に開国によって海外向けに開港した神戸港との境目の海岸に突っ込むようなターミナル駅としてつくられた駅で、更に兵庫の町の兵庫駅を東のターミナルとして明石まで開通していた山陽鉄道との接続のために神戸駅辺りは、ほぼ南北に線路が敷かれて、東側が海岸となって「浜の手」、そして駅の西側が「山の手」になっています。

 文化ホールに入ると、プレイガイドの窓口に「本日定休日」との立札がありました。月曜が休日の場合は翌日の火曜が定休日でした。

 ちょっとショックで、歩いて神戸駅まで戻る気力がなくて、地下鉄の大倉山駅から三ノ宮駅へ行くことにしました。神戸市内に住んでいますが、市営地下鉄を利用する機会がなくて、特に山手線に乗った記憶が数年以上遡っても思い出しません。特に大倉山駅を利用するのは初めてかもしれません。

 地下鉄三ノ宮駅、高専で非常勤講師をしていた時は毎週使っていましたが、その後は、新幹線の新神戸駅を利用するぐらいで、コロナ禍以前に遡ると思います。

 朝は名谷、学園都市、西神南、西神中央の各ニュータウンからの通勤通学、そして西神中央の工場団地への通勤、学園都市への通学の拠点駅で、神戸で1番改札口が大きいかもしれません。上りホームと下りホームとが、地下で2階建てのようになっているのも特徴です。

 改札口を出た通路、此処も普段は用事がないので、地下鉄を利用する時以外は、三ノ宮に来ても、此処に来ることはないです。なんだか新鮮に感じて写真を撮りました。

 三ノ宮センター街、休日は人が多くて写真を撮ることもないので、なんとなくシャッターを押してしまいました。

 JR神戸駅の中央口にあった駅ビルを取り壊して、高層の駅ビルの建築中です。もう何年も前から工事をしています。三宮では市役所も建替え中で、すでに阪急の駅ビルは高層に建替えられ、今後は駅の東側に西日本で最大級というバスターミナルもできるようで、この数年で三ノ宮の貌も大きく変わるようです。

 新しくなった阪急三ノ宮駅ビルの一階コンコースです。震災前と様変わりしました。

 阪急三ノ宮駅(正式には阪急・神戸三宮駅)もホームの配置の変遷があり、中央は各駅停車の折り返し、両脇が神戸高速線への直通運転が利用することに落ち着いたようです。

 京都や大阪キタへ行く時は阪急、奈良や大阪ミナミへ行く時は阪神を利用するぐらいで、普段はJRで垂水との往復だけですが、今日は久し振りに地下鉄を利用しました。今日、阪急を利用したのは伊丹の近畿中央病院での人間ドックのためでした。

時間が掛かりますが、乗り換えなしで、三ノ宮駅折り返し始発に座ってゆっくり行くことにしました。車両が空いていたので写真を1枚撮りました。

itsumi
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